「借金が辛い・・・」
「こんな生活から抜け出したい」
「毎日お金のことで頭がいっぱい。。。」
今のあなたは借金が辛いと思っていませんか?
でも待ってください。実は借金って本来辛いものじゃないんです。
「いやいや、今まさに借金が辛いんだけど…」って思っていますよね?
ちょっと例を出してみます。
私の夫は、奨学金と家のローンを合わせて5,000万もの借金を負っています。
5,000万というとちょっとやそっとの額ではありませんし、あなたの借金よりもかなり大きいはずです。
でも私は彼が毎日のように借金に悩んで辛そうになっているところを見たことがありません。
もちろん5,000万はとんでもない金額ですし、決して楽に返せるものでもないですよね。
それでもあなたや昔の私のように毎日お金のことで頭がいっぱいで、督促電話におびえ、お金どうしようどうしよう…と頭を抱える日々を過ごしていないんです。
あなたの周りを見回してみてください。
住宅ローンに車のローン、奨学金にリボ払いやツケ払い…実は世の中には借金をしている人がたくさんいます。
でも彼らは借金に押しつぶされたりはしていません。
つまり、借金というのは返済はもちろん大変ですが、辛いものではないんです。
もし今のあなたが「借金が辛い…」と感じているのなら、それは普通の借金の状態ではありません。
辛い借金を普通の借金の状態に戻す、あるいは借金をなくす必要があります。
この記事では、自己破産を経て普通の穏やかで幸せな生活に戻った私の経験から、辛い借金をどうやって普通の状態に戻したらいいのか3つのステップで解説します。
目次
辛い借金から抜け出すための3ステップの概要
まずは概要からお伝えします。辛い借金から抜け出すための3つのステップは下記です。
- 自分の借金の状態を正しく知る
- 辛い借金を整理する
- 借金を”辛い借金”にしない体質になる
順番に説明していきたいと思います。
細かく丁寧に説明しているので、全体的に長くなっています。
知っているところがあれば読み飛ばしてもらって構いません。
ただし必ず流し読みでもいいので、全て目を通すようにしてください。
そうすればたとえもし今は自分に必要なかったとしても、いつか必ず役に立つ日がきます。
ステップ1:自分の借金の状態を正しく知る
あなたは自分の借金の状態を”正しく”知っていますか?
「借金150万円は返せる金額なのかな?」
「この生活っていつまで続くんだろう…」
「今は辛いけど、いつか返しきれるかな?!」
こんな風に自分の借金をざっくりと把握しているなら要注意です。
あなたは自分の借金について、下記の項目がいくらかわかっているでしょうか。
- 毎月の返済金額
- 完済するまでの返済期間
- 完済までの利息の合計金額(借りた金額に対しいくら余分に支払うのか)
ちなみに自己破産前の私は、自分の借金なのに細かいことは全くわかっていませんでした。
とりあえず毎月決められた返済額があって、それをなんとかするのに必死で、それが何年続くとか、今の生活で払っていけるのかといったことは全く頭にありませんでした。
そんな時に弁護士に相談にいったら、私の状態は思っている以上に悪く、自己破産の選択肢しか残されていなかったのです。
一方で、私の夫の借金は奨学金とローンで合わせて5,000万円あるとお伝えしましたが、毎月の返済金額、返済期間、利息の合計はハッキリとわかっています。
つまり辛い借金になってしまっている場合、自分の借金の状況を正しく把握できていない場合が多いのです。
しかしあなたが自分の借金の状況を正しく把握できていないとしたら、それはあなたのせいではありません。
毎月の返済に追われていて、借金の状況がどうとか言っている場合ではなくなってしまったからです。
借金が辛い借金へと変化してしまった証なのです。
もう一度お伺いします。
あなたは自分の借金の状態を正しく知っていますか?
もしこの問いにハッキリと答えることができなければ、あなたの借金はもう普通の状態ではないかもしれません。
一度ここで立ち止まって、冷静に自分の借金の状態を見つめ直しましょう。
自分の借金の状態を知る方法
まずは自分の借金の毎月の返済金額、返済期間、完済するまでの利息の合計金額を調べてみてください。
下記の方法で確認することが出来ますよ。
- 借り入れしている先のサイトやアプリ
- 借り入れしている先の窓口
- サポートセンター(電話やチャット)
- ATM
消費者金融のサイトの返済シュミレータでも簡易的ですが知ることができます。
参考:プロミスの返済シュミレーション(プロミスのサイトにリンクします)
これで自分の借金がどれほどか確認できたと思います。
おそらくあなたが思っているよりも返済は苦しいものだと感じたのではないでしょうか。
そう感じたあなたはステップ2の項目に進んでください。
ステップ2:辛い借金を整理する
自分の借金の状況について正しく知って、「これなら大丈夫だ!」となるならいいのですが、「これは厳しい…」となるのなら、借金を整理する必要があります。
ここでは借金を整理するというのがどういうことか、わかりやすく説明していきます。
借金を整理する方法
借金を整理する方法については大きく2つあります。①借金を減額してもらう方法(任意整理、個人再生)と、②借金を0にする方法(自己破産)です。
表を使って整理したので、メリットデメリットと合わせてみてみましょう↓
説明 | メリット | デメリット | |
任意 整理 |
借金の減額など無理のない返済方法を決める方法です。 裁判所を通しません。 |
・借金が減額できる ・どの借金を整理するか選べる |
条件が厳しい場合がある |
個人 再生 |
減額された借金を原則3年で分割して返済する方法です。 裁判所を通します。 |
・借金が減額できる ・住宅などの財産が残せる ・職業制限がない |
・国が発行する新聞のような官報に名前と住所などが載る ・一部の信用情報機関に個人再生したことが載り、一定期間カードが使えなくなったり、お金を借りたりできなくなる ・どの借金を整理するか選べない |
自己 破産 |
借金を0にする方法です。 | 借金が0になる | ・国が発行する新聞のような官報に名前と住所などが載る ・信用情報機関に自己破産したことが載り、一定期間カードが使えなくなったり、お金を借りたりできなくなる ・家や車などの高価な財産は手放す場合が多い ・どの借金を整理するか選べない ・職業制限が発生する |
※ 本表については「名村法律相談事務所」のサイトの情報を参考にしています。
上記の借金の整理方法に対して、今のあなたの借金の状況から最適な方法を選びます。
どの借金の整理方法を選ぶべき?
借金の整理方法についてわかったと思いますが、ではどの整理方法を選んだらいいのでしょうか?
これに関しては自分1人で選ぶのではなく、専門家のアドバイスを聞きながら決めましょう。
「借金の整理方法どれがいいですか?」と言われて、自信を持って「これ!!」と即断できた人はほとんどいないはずです。
私も借金の整理をした時は全く何もわかっていませんでした。
不安なこと、わからないことは1人で悩んでも決していい答えは出ません。専門家に相談しながら進めていきましょう。
借金整理のアドバイスは、弁護士や司法書士がしてくれる
ではアドバイスをしてくれる専門家はだれかというと、弁護士や司法書士です。
弁護士のドラマをテレビで見たことはあるけれど、弁護士や司法書士が借金について対応してくれるって意外だと思いませんでしたか?
弁護士、司法書士とは 下記のような人を指します。
弁護士は身近に起きる事件やトラブルについて法的なアドバイスをし、ときには代理人として相手方と交渉を行うなど法律であなたを守る人です。これに対し、司法書士は不動産や会社などの登記を行うことが本来専門の人です。弁護士と司法書士の仕事内容には、このように大きな違いがあります。
引用:弁護士法人アディーレ法律事務所
弁護士はあなたの借金のアドバイスをしてくれますし、司法書士は本来専門外ですが2003年の法改正で借金の整理の対応ができるようになりました。
借金を整理する流れ
借金を整理する方法、そしてどの整理方法を選ぶべきか弁護士や司法書士にアドバイスをもらった方がいいことをお伝えしました。
それでは実際に借金を整理するとなった際の流れについて説明します。
大枠を説明しましたが、「そもそもどうやって弁護士に相談したらいいの?」「弁護士と司法書士どっちがいいの?!」とか色々と疑問に思うことがあると思います。
そんなあなたの疑問に対して回答していきますね。
弁護士や司法書士への相談方法
まず、弁護士や司法書士への相談方法については、下記の方法があります。
- 事務所に行って対面で相談する
- 電話で相談する
- チャットで相談する
- 無料の減額診断を通して相談する
上から当時の私がハードルが高いと感じた順に並べてみました。
弁護士や司法書士の事務所に電話して直接会う方が良さそうに感じると思いますが、やっぱりちょっとハードルが高いですよね。
今はコロナの影響もあり、なかなか対面は難しいと感じるかもしれません。
そんな時はチャットや減額診断など、まずはオンラインで利用できるものから試してみるといいですよ。
ここで「なんだか面倒だからやーめた!」とならないように注意してください。
チャットや減額診断であれば3分で出来ます。
何事も一歩を踏み出すのが難しいと思いますが、まずは3分、騙されたと思って今やってみてください。
この3分があなたのこれからの長い人生を変えるかもしれませんよ。
弁護士や司法書士はどうやって選ぶべき?
弁護士や司法書士への相談方法はわかったと思いますが、では肝心の弁護士や司法書士はどうやって選んだらいいのか説明しますね。
まずは家の近くの無料相談ができる弁護士か司法書士に会ってみましょう。
借金の整理をすると、何度か事務所に行かないといけない場面もあります。
遠いと行くのが面倒になったりするので、家が近い方が行きやすいですよ。
また私のようにズボラな人は、借金の整理の手続き書類の提出期限がギリギリになってしまったりするので、事務所の郵便ポストに直接入れたり手渡し出来るので便利です。
ただし、家の近くを選んでしまって誰かに見られたりするのがいやだという方は、無理に家の近くの弁護士や司法書士を選ぶ必要はありません。
まずは家の近くの弁護士や司法書士を候補に、1つだけと決めないでいくつか行ってみることをオススメします。
借金の手続きをする場合、自分の借金のことや家族のことなどプライベートを話す必要が出てくるので、「この人なら信頼できる!」という人を選んだ方がいいです。
最初は無料で相談OKのところがたくさんあるので、いくつか無料相談ができるところを申し込んでみましょう。
弁護士の選び方については、下記の記事でまとめていますのでぜひ参考にしてください。

今は弁護士も、弁護士と自分との間を橋渡ししてくれる相談員の方も両方とも女性にお願いできるというところもあります。
女性専門の窓口は決して多くないので、「女性に相談したい!」という方はまずは無料相談ができる下記の弁護士事務所に相談してみるといいですよ。
> 女性の弁護士が担当!女性専用の無料相談「名村法律事務所」を見る
弁護士と司法書士はどっちがいい?
ここで弁護士と司法書士だったらどっちを選んだ方がいいの?という疑問も出てくると思います。
実際、私も借金の整理に関する相談を受けたりしますが、どっちがいいの?という質問はよくいただきます。
正直にお伝えすると、私は弁護士に依頼したので、司法書士がどうだったということを適当に誤魔化してお伝えすることは出来ません。
ただし、借金の整理にあたって弁護士と司法書士については下記の違いがあります。
また、費用に関しても弁護士より司法書士の方が比較的安い場合が多く、多少費用が多くかかっても制限なく色々任せたいのであれば弁護士、費用を抑える代わりにある程度自分で対応しても良いという場合は司法書士を選ぶパターンが多いようです。
私が司法書士でなく弁護士を選んだのは、普段仕事が忙しいのもあり、借金整理の手続きはある程度お任せしたいと思ったからです。
実際弁護士さんにお願いして何も不満なことはありませんでした。
むしろ仕事が忙しいという理由で書類を全然出さない私に対して、何度もアラートをあげてくれたりとかなり親切にしていただきました。
自分の借金の状況によっても弁護士と司法書士どちらがいいか変わってきたりします。
迷っているようであればまずは両方に無料相談してから決めることをオススメします。
ステップ3:借金を”辛い借金”にしない体質になる
ステップ2を読んだあなたは、自分の借金と向き合って専門家のアドバイスをもらいながら、借金の整理をする流れについて理解したと思います。
さぁ最後のステップです。ステップ3は、借金を整理して借金を少なくした、あるいは0にした後にまた辛い借金の状態に戻さないためにはどうしたらいいかをお話します。
辛い借金から完全に抜け出すにあたって、これからのあなたの人生の中で二度と”辛い”借金をしないことが一番大事です。
あくまでも”辛い”と前置きしたのは、借金の整理をしたからといって二度と借金をするなということではないからです。
冒頭でもお話しましたが、家や車のローン、リボ払いなど世の中には借金をしている人はたくさんいます。
借金をしているとしても”辛い”借金にせず、普通に暮らせる状態が理想です。
私は自己破産を経験して、辛い借金にしない生活を習慣化することが、辛い借金から抜け出す上で一番大切だと感じたのですが、どこのサイトでも触れられていませんでした。
今、借金が辛いと感じているあなたにとっては遠い未来の話に感じるかもしれませんが、流し読みでもいいのでみてもらえればと思います。
借金の原因と向き合う(5回のなぜ)
辛い借金にしない方法、それは「借金の原因と向きあってその原因を取り除くこと」です。
あなたの借金の原因はなんですか?
人によっては複数あるかもしれませんが、”辛い借金”に変化させてしまった原因は突き詰めるとシンプルだったりします。
「いや、私の借金の原因は全然シンプルじゃないんだけど…」って思うかもしれません。
そんな時は、なぜを5回使ってシンプルにしていきましょう。どうやるのか、私の場合で試してみますね。
私は借金で自己破産した
↓
なぜ?(1回目)
↓
母にお金を渡していたから
↓
なぜ?(2回目)
↓
母は父にお金を渡していたから
↓
なぜ?(3回目)
↓
母は父に逆らえないから
↓
なぜ?(4回目)
↓
母は父が怖いから
↓
なぜ?(5回目)
↓
母は父から長年モラハラを受けているから
なぜを5回繰り返すことによって、自分が対処しなければいけないのは母と父の関係であることがわかります。
そこで私は父と母を引き離し、母の父が怖いという精神的な負担をなくすことにしました。
その結果、母は父から解放され6年経ちますが、母自身が借金することや母からお金をせがまれることは一切なくなりました。
私自身も借金をすることはなくなり、完全に”辛い借金”から抜け出せたのです。
一見すると、私の借金と母が父に怯えているというのは繋がらないように感じるかもしれませんが、なぜ?を繰り返すことによって、解決しないといけない根本の原因が見えてきます。
これは「なぜなぜ分析」といって、元は車のメーカーであるトヨタから生まれた有名な方法です。
根本原因さえ取り除ければ、完全に”辛い借金”から抜け出すことができるのです。
病院に行くのもあり
辛い借金の原因を探っているうちに、自分がギャンブルや買い物など、何かに依存していることがわかったなら病院に行くのもありです。
実際、私の母は父に何十年も恐怖を抱いていたので、精神科に連れていきました。
大げさだ!という人もいるかもしれません。でも私としては精神科に行ってよかったと思っています。
自分では気づいていないこともあります。迷ったら病院で相談してみるのはありですよ。
最後に:あなたの人生を決めるのはあなたです
以上、辛い借金から抜け出す3ステップについて解説しました。
なかなかボリュームもあったので、読むのは大変だったと思います。
でもここまであなたが読めたということは、あなたの中でそれくらい辛い借金をなんとかしたいと思っている証拠です。
最初は一歩を踏み出すのはとても大変ですし、つい後回しにしてしまいがちですですが、どうかこの記事のどこからでもいいので、ちょっとでもやってみようかなと思ったことはやってみてください。
あなたの人生を良くすることも悪くすることも、実は他の誰にも出来ません。
あなたの選択があなたの未来を作っていくのです。
私も辛い借金に追い詰められていた時は、何もかもが億劫で自分の人生なんかどうでもいいとさえ思っていました。
しかし弁護士にアドバイスをもらい自己破産し、借金の根本原因と向き合ったら、今は幸せだと胸を張って言える生活を手にすることが出来ました。
あなたの人生を好転させる鍵は意外と近くにあるかもしれません。
この記事や、私の体験談が少しでもあなたの明るい未来のきっかけになれば幸いです。
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「自己破産しようかな…でも不安。」
「自己破産するとどうなるの?ちょっと話を聞きたい。」など
私の体験したお話でよければ、相談にのっています。
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